真暗い夜道に家路を急ぐ。 階段だ。 上っているのか下っているのか。 道の両脇にはぼんやりした灯籠。 辛うじて足下が見えるばかり。階段には一段ごとに何か文字が書かれていた。確かに知っているのに読めない文字。 前方には同じく帰路の親子。 母の手には…

小さな田舎町の公民館脇の運動場に 七人の小人達が地ベタに座って泣いていた。 近寄ってオレも座り込み、 どうしたのかネとワケを聞いてみる… 彼らは只の小人ではなく「鬼」で、 行き場所を人間に奪われ泣いているのだという。 ナルホド鬼か。 見れば確かに…

先日、深夜２時頃に 都内某所のビジネス街を歩いていると 今時のオシャレ兄ちゃんと サラリーマンの兄ちゃんが 今にも殴り掛からんばかりに睨み合っていた。 おやアーバンチャンピオンかな？ と思って見ると両者の間の地面に 割れたスマホが落ちているのを確…

ウチの近所にいるナイスな野良猫。駐車場に座っておらしたので３メートル程離れた所でしゃがみこんでみると猫まっしぐらに寄って来て「尻を触れ」と言わんばかりにオレにケツを向けた。 目付きはなかなかに悪く、左目の白目部分が真っ黒。毛並みはバッサバサ…