真暗い夜道に家路を急ぐ。 階段だ。 上っているのか下っているのか。 道の両脇にはぼんやりした灯籠。 辛うじて足下が見えるばかり。階段には一段ごとに何か文字が書かれていた。確かに知っているのに読めない文字。 前方には同じく帰路の親子。 母の手には…
小さな田舎町の公民館脇の運動場に 七人の小人達が地ベタに座って泣いていた。 近寄ってオレも座り込み、 どうしたのかネとワケを聞いてみる… 彼らは只の小人ではなく「鬼」で、 行き場所を人間に奪われ泣いているのだという。 ナルホド鬼か。 見れば確かに…
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